黄昏

  • 2019.11.11 Monday
  • 15:10

バイロンと夕方の散歩をしているとき、

道を尋ねられました。

犬連れ散歩は「地元民」な感じがするらしく、

いろいろな人に道を聞かれます。

 

○○2丁目はどっちの方かしら?

 

キチッとした服装の60代後半に見えるおばさんは、

そう言いました。

 

私たちがいるのは○○1丁目だから、2丁目は隣ですね。

でも具体的に、2丁目のどこら辺へ行きたいのでしょう?

 

○○2丁目1ー2−3

 

おばさんは淀みなく答えてくれたけれど、そこはどこ?

もしかしてX寺の方?

と地元では有名なお寺の名前を出してみると

 

そうそう! X寺のすぐ近くなのよ!

X寺まで行けばわかるわ!

 

ああ! X寺は歩いて15分くらいの距離。

ちょうど帰り道だし、途中まで一緒に歩くことにしました。

一体、どこから来てどう迷ったのだろう?

ずいぶん歩き回ったようなので聞いてみると、

 

どこから来た、っていうのじゃなくてね、

△△に行ったんだけど、帰り道がわからなくなっちゃったのよ。

 

アッと思いました。

そうか、家に帰れなくなっちゃったのか!

 

チャキチャキ喋っているから気づかなかったけれど、

目つきに落ち着きがなく、周りの景色も目に入らないみたい。

「帰りが遅くて、おうちの人が心配していないかしら?」と

なるべくノンビリした口調で聞いてみたら、

 

娘がいるんだけどね、近くに住んでいるのよ。

私は一人暮らしだから、家には誰もいないの。

道に迷ったなんて言ったら、娘にまた怒られちゃう・・・

知らない場所に来ちゃって、本当に困っちゃうわ・・・

 

ともあれ。

X寺まで行けばわかるから大丈夫!と繰り返すので

X寺の参道入り口までついて行き、

真っ直ぐ歩けばX寺に突き当たるから、真っ直ぐ歩いてね!

と言い含めておばさんと別れました。

 

ああ。

おばさん、ずいぶん歩き回ったんだろうなあ。

私と会うまでに、何人にも道を尋ねたんじゃないだろうか?

話をしただけでは、認知症とわからなかったし。

 

本当に、いろいろ考えます。

身近な人が道に迷ってしまう場合もあるし、

いつか私自身が道に迷う日が来るかも知れない。

 

人は必ず老いるものだし、

老いや死は恩寵でもあると思うのです。

が、やはり上手に人生を全うしたいなあ。

自分自身を教材にして、

これから学ぶことがたくさんありそうな感じです。

 

JUGEMテーマ:コラム

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