記憶

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    ときどき、伯母の墓参に行きます。

    伯母は小樽で眠っているので、

    墓参は旅行の名目だったりもします。

     

    伯母も母も東京生まれですが、

    林業を営んでいた祖父母(私には曾祖父母)と

    大勢の従業員や居候と一緒に

    終戦まで樺太の珍内という町で育ちました。

     

    本州から遠く離れた最果ての地でも

    戦争は負ける・・とヒソヒソ囁かれるようになり、

    昭和20年8月15日に軍隊は消えてしまいました。

    気の利いた将校は

    物資をたくさん積んだジープで走り去り、

    置き去りにされた兵隊さんたちは

    軍服を裏返しに着て逃げたそうです。

     

    それから伯母や母たちが

    東京へ帰り着くまで5年以上かかり・・。

    樺太の話はよく聞かされていますが、

    私にとって樺太は

    別の惑星のように遠い場所です。

     

    晩年、伯母は札幌で暮らしていました。

    伯母が体調を崩してから

    北の大地を訪れる機会が多くなり、

    自分と北海道や樺太との縁を

    ぼんやり意識するようになっています。

     

    実際に樺太を訪れることは無理そうですが、

    広い意味での歴史を知ることはできる。

    私は一人っ子だし、母方のイトコもいません。

    何となく、私の役目かなあと思う終戦の日でした。

     

     

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